パンフレットより

 「家庭画報」(世界文化社)の新年号で「落語会に行きませんか?」という企画を組んでいる。

 中でも若手噺家番付が面白い。上手い下手、面白い面白くないを数値で表すことはできないわけで、所詮主観的なものだから異論はあろうけれども、将来が楽しみな人たちがずらりと並んだ。もとよりお遊びなのだが、評価は真面目にやったと、選者の一人山藤章二氏は言う。面白いこと、創作能力があること、現代感覚があること、自己を語れること等々、選者のしっかりした目が光っている。

 番付の上位に小牧落語を聴く会でのお馴染みの顔ぶれが並んでいるのは偶然ではないだろう。林家小染氏もその一人だ。大阪らしい持ち味のいきる噺二席と華を添える英華さんの女流漫談、春を感じさせるようなあたたかい高座を期待している。

第37回『林家小染vs内海英華』1998年12月6日

演目:尻餅・三十石(小染)女道楽(英華)参加者:69名